保育士のみなさんは、毎日沢山の子供たちが怪我をしないかな?体調は大丈夫かな?熱はないかな?と子供の体調や精神的なケアまで考えながら仕事をしています。親御さんからの知育・食育にかんする相談を受けることもあります。
保育士は一般的な職業に比べて、鬱(うつ)病になる傾向が多くみられます。普段子供たちの心配をしたり、誰かの相談ばかりうけていないで、ご自分も相談なさってください。一般的な企業に努めている方であれば、直属の上司に相談しなくとも、人事部という専門の部署がありますから、そこで相談できます。しかし、保育園には人事部という専門の部署がありません。
ではどこに相談するか?大体の保育士は、直接園長に伝えるしか方法がありません。
毎日充実した日々をしっかり送れて、精神的なケアもできていればうつ病は防げますし、どういった時にストレスを受けるかしっかり把握して、何かストレスを受けるような出来事があったら、誰かに話をしてストレスを溜めないようにするのが一番です。
ではどういった時にストレスを感じるのか?
精神学上人間がストレスを感じるのは、なにも悲しい時だけではありません。実は嬉しい時にもストレスを感じているんです。ではどういった時にストレスを感じているのか?見ていきましょう。
ストレスを引き起こす原因(ストレッサー)
ストレッサーは、主に次の4つに分けることができます。
- 物理的ストレッサー/温度による刺激・騒音などの刺激
- 科学的ストレッサー/酸素の欠乏・過多、薬害や栄養不足など
- 生物的ストレッサー/病原菌やウィルス感染による病気などによるもの
- 精神的ストレッサー/人間関係のトラブル、精神的な苦痛、喜怒哀楽、緊張
このうち「ストレスがたまる」と悩ませている原因のほとんどが、4.精神的ストレッサーに起因するものです。
では、この精神的ストレッサーをもう少し詳しくみていきます。
精神的ストレッサー
人間関係
- 親族・職場の上司・同僚との確執や意見のぶつかり合い
- 友人関係(いじめや・別れ)、子供や親御さんとの関係
- 死別、別離などによる喪失感
- 結婚や出産などの祝い事
ここで問題なのが、結婚や出産などの喜ばしいことによるストレスを、自分では認識しづらいので覚えておいてください。
能力に起因する役割上のもんだい
- 能力に相応しくない(能力を超える業務や簡単すぎる業務)仕事の負担
- 親族との役割分担の苦痛や虚無感
- 失業・退職・転職、子供の自立などの喪失感
欲求に起因すること
- 住居の不安
- 着るものへの、不満や物欲
- 食事への不満
- 所有欲や、支配欲によるもの
- 夜の生活に起因すること(満たされていてもいなくても)
ストレスによる整体反応
そもそも人間には、刻々と変化する精神の外の世界・環境に対して整体を安定した状態兄保とうとする働きをします。これをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼び、簡単に言うと精神的にも身体的にも、人間が自分が原因でない外側の世界の変化よって起こる、精神的な変化を嫌う傾向(ストレス)にあり、常に精神を安定させようと悩みます。
ところが、ストレスが許容量を超えてしまうと、大脳にある視床下部という部位がしげきされ、本来ストレスの原因に対して精神を防御するホルモンが過剰に分泌され、脳下垂体を刺激しさまざまなストレス疾患をひきおこします。
代表的なストレス疾患のひとつにうつ病が挙げられます。
さまざまな心の病や症候群と呼ばれるものがあります。
燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)
いままで1つの物事に没頭していた人が突然、身体的・精神的な極度の披露で、無気力・自己嫌悪・仕事拒否などの状態になること。活動的で理想が高く、よく笑い・よく怒る、感情の振れ幅が大きい人や、仕事に全力で取り組むような猛烈社員型の人に多くみられる傾向があり、突然なにもする気が起きずに職場に適応できなくなる。
ピーターパン・シンドローム
情報化社会の中ではより専門化・高密度化した高度な知識・高度な情報を必要としているため、既存社会の適応に対して常に不安を持ち、なかなか大人になろうとせず、大人になることを拒否する行動を取ること。
空の巣症候群
夫婦と子供で営んでいたはずの愛の巣が配偶者は仕事で留守がちとなり、子供たちも思春期を迎えたり独り立ちするようになると、ふと自分一人で生活しているような虚ろな体験をすることで、抑うつ感や動機などの身体的な症状がみられることがある。
無気力症候群
無関心・無気力・目標の喪失などを自覚しながら治療を拒否し、学業や仕事といった本文から頭皮するが、それ以外では活発に活動する傾向がみられる。
このようにストレスが原因でこころの病を患うこともあります。
ではどうやってストレスを解消するの?
欲求不満による精神的・感情的な反応
代表的な反応としてあげられるのが、記憶喪失・集中力欠如・高揚感・パニック・怒り・葛藤
これには認知療法的な解決方法を模索します。
気づきやとらわれからの開放、自尊心・怒り・喜びといった、喜怒哀楽の感情をコントロールする方法を学ぶ
葛藤などの行動的な反応
喫煙や飲酒、A型行動や過食といった行動的な反応
解決方法として上げられるのが、行動療法で、自己主張や社会的支援、柔軟性のある行動を学ぶ。
社会的な重圧による生理学的な反応
呼吸不全・筋緊張・倦怠感・動機・発刊・アレルギー・抑うつ反応がみられ、解決方法としては、呼吸法・気分転換・瞑想・バイオフィードバックがあげられます。
用語解説A型行動
- 自分の定めた目標を、達成しようとする持続的な強い推進力
- 競争を好に追求する傾向
- 永続的な功名心
- 時間に追われながらの多方面にわたる活動
- 具体的精神的速度を常に早めようとする習癖
- 身体的精神的な著しい過敏性
バイオフィードバック行動科学に基づいて、問題行動を治すことを目的とした治療法の総称
条件づけ療法または学習療法とも呼ばれる参考サイト:http://www.fujimoto.or.jp/
そんな大げさにしたくないけど相談したい
まずは同僚や先輩
仕事をしていると、やっぱり身近なのは職場の同僚や先輩方。
毎日顔を合わせているから、悩みの共有もしやすいです。ですが、人間関係に影響するかも?なんて考えると気軽に相談もしづらいものです。
ブログやSNS
顔の見えないインターネットだから相談し易いと感上げがちですが、観覧しているのも多いのがインターネットの世界です。
全国の同じ悩みを持つ人たちからのアドバイスや、違う職種の人からの意見も得られるので、参考になる反面、ストレスの原因(拡散や誹謗中傷など)にもなるのがインターネットをかいしたつながりであるブログやSNSの怖いところです。
保育士支援センター・保育士人材コーディネーター
保育士不足問題が深刻化するなか東京などの各自治体では、保育士支援センターを解説しています。
[blogcard url=”http://www.tcsw.tvac.or.jp/hoiku/″]
こちらでは、保育人材コーディネーターによる相談支援も行っているので、SNSやブログ、同僚などに相談しづらい場合に活用してみてください。
精神的なものなら心療内科
やはり専門化に相談するのが一番です。医療従事者は、患者に対して守秘義務がありますから、第三者に情報がもれる心配もありませんし、心療内科の先生であれば、専門医だからこそ言えるアドバイスもあると思います。
転職や就職・復職の悩みなら、やはり専門の会社へ
転職や就職・復職でお悩みなら、やはり専門に取り扱っている、保育士に特化した就職支援サイトに一度相談してみてください。会社によっては、住んでいる地域がサポート外の場合もありますが、IターンやUターン者を積極的に採用している企業も少なくありません。
保育士の方であれば以前に比較している記事がありますから、そちらも参考になさってください。